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テレビはいかにポーカーを変えたか - Daniel Negreanu (Team Pro) へのインタビュー

投稿者: Ross Jarvis、投稿日時: 2017/10/26 3:38 AM

PokerStars が昨夜テレビ画面に戻ってきました。最初の放送は今年前半に行われた PokerStars Championship モナコでした (英国またはアイルランド国外の方は PokerStars.tv でご覧になれます)。
長らくお待たせした久々のテレビ放映は、会場の Salle des Etoiles から優勝者が決まるまで各ステージを追っていくお馴染みのフォーマットでした。
これまでもポーカーはさまざまな形で放映されてきました。長年にわたって数えきれないほど多くの番組がさまざまな角度からポーカーを紹介し、数々のゲームのハイライトや無名プレイヤーに光を当ててきました。
Team Pro の Daniel Negreanuプロもこのような番組を担ってきた 1 人で、世界一有名なポーカー プレイヤーと言ってもいい存在になっているのも不思議ではありません。

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PokerStars Caribbean Adventure でプレイする Daniel Negreanuプロ

長年にわたるポーカー番組での体験や記憶に残っている番組、テレビがポーカーの普及に果たす役割について Negreanuプロ (偶然にもモナコからの最初の放送に出演) にインタビューしました。

テレビで放映されるポーカー番組は大きく 2 つに分けることができます。1 つは MTT の試合を撮影したもの。もう 1 つは、テレビ向けの SNG やキャッシュゲームです。ポーカー番組はポーカーの普及にどのくらい貢献したと思いますか?
かなり貢献したと思うよ。ポーカーのテレビ放映が始まったばかりの頃はフィールドも割と小さくて、簡単にトップ プロにフォーカスしたりフォローしたりすることができた。でも、ポーカーの人気が高まって、フィールドが大きくなってくるとファイナルテーブルが今までほど興味をそそるものじゃなくなってきた。WPT でテレビ放映するテーブルに 6 人も魅力的な名前が並ぶのを期待するなんてバクチみたいなもんだよ。
テレビ向けのイベントならスター プレイヤーをもっと身近に感じることができるし、もっとコンスタントに追うことができる。たとえば、『PokerStars Big Game』みたいに 1 週間にわたって同じ 6 人をカメラが追っていれば色んなドラマが生まれるだろう。テレビのプロデューサーなら気の利いたキャラクターを登場させることもできるしね。こんなキャラクターたちがポーカーを盛り上げてるんだ。

PokerStars Championship や PCA のようなオープン イベントと比べてテレビ番組に対するリスペクトやリアリティはどの程度ですか?
プロの視点から見るとずっと落ちるね。一般視聴者は違うかもしれないけど、ほとんどのプロはテレビ向けのイベントは単なるエンターテイメントだと思っているんじゃないかな。サングラスをかけたりフードをかぶったり、際限なく時間をかけたり、テーブル トークに全く乗ってこないプレイヤーばかりのテーブルなんて嫌だよ。あれはできるだけ面白くみせるためにそうしてるんだよ。

『Shark Cage』や『Poker After Dark』のような番組に出演して勝利を上げるにはどのくらいスキルが必要ですか? 必要なのはスキルよりも運だという批判は的外れだと思いますか?
確かにテレビ向けの Sit & Go では運の占める割合が大きいと思う。でも、長いスパンで見れば、いいプレイをするのはやっぱりトップ プレイヤーの方だ。テレビ向けのイベントは視聴者を飽きさせないように作られてる。スキルを軽視してるなんてクレームをつける視聴者がいると思うかい? ポーカーの魅力を伝えるという目的を十分果たしてるよ。EPT ツアーの番外編みたいなもので、メジャー イベントにはない何かを提供しているんだ。

テレビでプレイする時はいつもより楽しませよう、口数を増やそうというプレッシャーを感じたりしますか? そういう風に期待されるのは仕方ないと思いますか?
僕はどんなイベントでもそうしてるけどね! まぁでも答えは「イエス」だね。この手のテレビ番組への出演はプレイヤーにとってはチャンスだし、また番組に呼ばれたいと思うのなら少しは面白い人でいた方がいいよね。たとえば Jennifer Tilly なんて、映画スターというアドバンテージを差し引いても、テレビ番組で見せるやりとりは一見の価値がある。彼女と同じテーブルでプレイするのは楽しいし、いつだって周りを引き込んでその場の雰囲気を盛り上げてくれる。楽しませる気がないなら、テレビ番組なんかに呼ばれると思っちゃダメだね。

テレビ向けのイベントは今も必要とされているでしょうか? メジャー トーナメントだけ見たいというぐらいに視聴者が成熟したと思いますか?
正直、テレビ向けのイベントの方がメジャー トーナメントよりもマーケティング ツールとしては強力だと思うよ。コアなファンにはメジャーがある。5 ベットでオールインするシーンよりもテーブル トークを楽しみたいというカジュアルなファンにはテレビ向けのイベントがある。両方あっていいんじゃないかな。

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近年のテレビ出演の中で最も印象的な場面: 2015 年の WSOP メインイベントで惜しくも最後の 9 人に残れなかった Negreanuプロ

テレビなら視聴者が食いつくプレイヤーを選べるけど、ライブ トーナメントだとそうはいかない。出演者のキャラクターや楽しめる要素がポーカー番組には不可欠だと思わない? それとも知らないプレイヤーばっかりだけどレベルの高いポーカーが見られるなら満足かい?
質の高いプレイはコアなファンを湧かせるだろう。彼らはそれを求めているからね。でも、もっと一般の視聴者に興味を持ってもらうなら、高度な戦略よりも出演者のキャラクターを重視すべきだろう。ハイレベルな分析なんか一般視聴者はそっぽを向くだけだ。

あなたが出演したポーカー番組で強く印象に残っているシーンがあったら教えてください。
『PokerStars Big Game』で Jennifer Tilly にストレートをフォールドしないよう説得したことだね! 彼女があんなに強い役だと知ってたら、あんなブラフは仕掛けなかったよ。コールするだろうし。結局、彼女がフォールドして大きいポットをスチールできたけどね!

テレビ向けのイベントは今日のポーカー界においてまだ何らかの役目を担っていると思いますか?
ポーカーの世界に新しいプレイヤーを引き込みたいなら絶対に必要だ。一般視聴者が聞いたこともないようなプレイヤーの戦いを流して新しいプレイヤーがやってくるのを期待するなんて無謀だよ。新たなオーディエンスを獲得するには、セレブやスポーツのスター選手、趣向を凝らしたイベントなど色んな層を引き付ける要素が必要なんだ。

『Shark Cage』での Phil Ivey とのヘッズアップは素晴らしい対決でしたか?
あのヘッズアップを見たら、滅多に見れない Phil Ivey にお目にかかれるよ。彼とは長年の付き合いで、とてもリラックスして愉快にプレイできた。傑作だったよ。視聴者も僕らのヘッズアップを見て興奮したと思うけど、真の見所はジョークの応酬だろうね。

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Shark Cage』に出演中の Negreanuプロ

Championship のメインイベントのような舞台だったら良かったのにと思いますか?
場所は関係ないね。映像として残っていることがうれしいんだ! 20 年後に映像を見返して懐かしい気持ちに浸れるからね。




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